福岡には、手仕事で作る誇るべき黒糖があります。
福岡県の南部にあたる朝倉地方で、純黒糖が作られているのは意外と県内でも知られていません。しかし、黒糖作りの匠達が集う「さとうきび部会」が生み出す「釜焚き黒糖」は、知る人ぞ知る逸品。
そんな釜焚き黒糖に出会ったのは、筑前町の商品開発委員会に関わったころ。確か2017年だったと思います。
その味わいの衝撃は今でも忘れられず、一口で「何この黒糖!誰かに教えたい」と思いました。そんな時にちょうど脳疲労概念の提唱者であるBOOCSクリニックの藤野先生に関わっていて「黒糖が脳に良い」ことを知ったばかりの時。藤野先生に黒糖を紹介したいと申し出たら、「藤野先生に認めてもらうために黒糖作りを行ってきた」という返事に「出会いとは必然だ」と感じた次第です。

その後、高齢化する部会の事業承継先を探していた時に、3年前に障がい者就労支援を行う「野の花学園」さんが手を挙げたことで、サトウキビの栽培から製糖作業、販売窓口を野の花学園さんがすることに。
「手間暇かけて作る釜焚き黒糖をより多くの方に知ってもらいたい。作業所で働く障がい者の方達の賃金をあげたい。」そんな強い想いを野の花学園の施設長から聞いて、価値あるものに変えて新たな販路をつかんでいきましょう!とブランディングがスタートしました。

知れば知るほど、一粒の黒糖ができるまでの大変さを知りました。黒糖の色が黄金色なのは、畑に必要以上の農薬を使っていないから。通常は一回の火入れで作られる黒糖ですが、深い味わいを追求し、火入れは3回。製糖作業は毎年冬にかけての1ヶ月もの間、火を絶やさずに行われます。ほぼ手仕事で完全無添加・石灰不使用にこだわり尽くしたその工程だからこそ、固くならず口の中でほろりと崩れる食感が生まれます。
優しくも深いコクと少し酸味のある味わいは、まさに黄金比。

ぜひ多くの方に出会って欲しい黒糖と蜜絞り。私も出会った時からその味わいのファンの一人でも有ります。
エシカルでサスティナブルな暮らしにどんどん移行していく世の中。価値あるものをその価値がわかる人のところへ届けたい。その努力は必ず報われると信じて。
ブランディングを外部に依頼するのも商談会も初めてという野の花学園さん。黒糖作りを行う「ちくぜん野の花」さんの挑戦は始まったばかりです。
ORDINAREで支援したことは・・
・付加価値をつけて新たな販路を獲得するための企画
・ロゴマーク、キャッチコピー
・チラシ、リーフレット
・商談会対策
・ウェブサイト&ネットショップ https://chikuzen-nonohana.com
健康を気遣う大切な方へのギフトにもお勧めです。そのホロリと崩れる黒糖を一粒ずつ丁寧に包みました。蜜絞りは使いやすいスティックです。そのまま召し上がっても、ヨーグルトなどと合わせても美味しいひと時が楽しめます。


私は朝がコーヒー派なので、コーヒー&一粒の黒糖がおすすめ。

パンケーキや白玉と合わせておうちカフェも素敵です。



