ある日突然、鹿児島から「ワンツーチーズをどうにかして欲しい。」と電話が入ったのは2022年の夏でした。

まさかその電話から2ヶ月後、10月に福岡で開催されたFOOD Expoにその商品が並ぶことになるなんて、その時は思っても思っていませんでした。多分今までの最短記録のリブランディングなので、物語タッチで書いてみようと思います。

私がRーCOMIBINATIONの倉岡さんとお会いしたのは8月17日。お会いした時間はたった2時間でしたが、真っ直ぐな方だなという印象を持ちました。商品のリブランディングは、売り上げにいかに直結させるかが肝なので、しかも長年売っていた商品であれば尚更 斬新かつ画期的にイメージをひっくり返してしまう衝撃も必要です。

だらだらとやっても意味がない、何か直近ゴールを設定したい。

そう思った時に、「今日がFOOD EXPOの締め切り日なんですよね」と呟く担当者の声。

「なるほど、どうしますか?もし出展するならあと一ヶ月で全てを作る必要あるけど、出展しますか?」

彼女の覚悟を聞いて受けるなら受けようと思いました。ちょうど数日前、会社の定例ミーティングで、メンバーに「もう今年は案件はこれ以上受けれない。スケジュールがパンパンなので、、これ以降来たら来年に・・と断りましょう」と話したばかりでした。

「そんな。。忙しいのではないですか?」と心配する声に

「いえ、決めたら、時間を調整すればいいだけのこと。私はあなたの覚悟が聞きたい」と返すと

倉岡さんは真っ直ぐに「出たい。出たいです!!」と言葉のボールを投げてくれたのを今でも覚えています。

言ってしまえば、それがこのリブランディングの軸を作ったという感じでしょうか。覚悟に対して、全力を尽くす。

ただそれだけで1ヶ月間走りました。

うちが今回 商品を売れるようにするために、実践したことは以下のとおりです。


1 商品企画ー商談会対策

2 ロゴデザイン

3 キャッチコピー&ライティング

4 パッケージデザイン

5 リーフレットデザイン

6 ウェブサイト制作 https://kuraoka-smoke.com

7 商談会対策(タペストリー、パネル制作)


商談会出展の際には、たくさんの人が途切れなかったと聞いて、本当にほっとしました。

今回の商品は単にデザインをリニューアルしたというだけでなく、新たな素材を組み合わせることを提案。それは蕎麦の実。たまたま別でブランディングに関わっている蕎麦屋さんがあったので、組み合わせたら美味しい商品になるのではと閃きました。実際に燻製ナッツとそばの実の燻製はクセになる味わいです。お酒にも合うし、健康的だし言うことなしです。

また、滅多に面倒臭いパッケージは提案しない私ですが、今回は見た目を変えることと価格を改定するためにハトメ付きのパッケージとしてワインボトルにかけることができるように工夫を施しました。パッケージ自体は、紙を二つ折りにしているだけなので以前のパッケージより安価に抑えることができたのも利益率アップにつながって良かったと思います。

商談会後には、お客様の要望とお歳暮対応を踏まえて、クリックポスト対応の箱を作ることにしました。

年末に間に合ったので、お客様からのギフト要望にもお応えできたようで何よりです。

そして おまけですが、嬉しいニュースもいただきました。鹿児島のブランディング事例に今回の写真が採用されたようでお思わず記事と一緒に撮影しました! 2時間しか会わず、その後1ヶ月でブランディングして事例になるまでわずか2ヶ月。

みんながみんなそうなるわけではありませんが、

流れに乗って、ただやれることをやるだけという全員の思いがレイヤーで重なると見えない世界も動くのだと実感します。

まさにブランディングは総合力の為せる技。毎回そうですが、うちは、撮影にかなり時間をかけます。熱が入りすぎると小物類の調達がかなり多くなることも多々あります。今回の依頼は、わざわざ鹿児島から私たちに依頼いただいたという嬉しもあり、超絶にチカラが入りました 笑 私たちとクライアントがチームとなってワクワクをどれだけ盛り込めるかが商品を大きく動かす原動力になると知っているので、ともかくワクワクの出し惜しみはしないと決めています 笑

商品は仕上がったばかりで、まだまだ販促はこれからですが、ブランディングに関わって「売れました!!」の一言を聞くたびに私たちは勇気をもらい、次へ進んでいくことができます。

2023年は、始まったばかり。

改めて、弊社にご依頼いただき、誠にありがとうございました。

「鹿児島から燻しておもてなし」が全国と言わず、世界へ旅立っていくことを願っています。